月刊 食品産業2015年3月号<特別版> スーパーマーケットの「電子チラシ促進」最前線
5/9

クックパッド「特売情報」お客と〝個店〞をオンラインで結びレシピのデータと併せ情報提供オンライン販促活用事例特売情報→レシピレシピ検索→特売情報タイムでスマホから投稿することも可能なため、例えばパートタイマーによる「主婦目線の投稿」といった活用の仕方も考えられる。中でも最大の特徴は、各小売りの特売商品やお薦め商品を料理レシピにひも付けて、ユーザーにアピールできることにある。スーパーマーケット(SM)には、売場にレシピを置いたり、実例を用意したり、独自にメニュー提案を図っているところも多いが、クックパッドを活用すれば、そうした手間が省けるだけでなく、同社のサイト開設から集積している190万を超えるレシピと、そのレシピ目当てにサイトを訪れる月間延べ5000万人の利用状況などを解析することで、最も旬で人気の高いレシピとの組み合わせを提供できる。しかも、各店舗で行うメニュー提案では来店客に対して店頭での商品購入のきっかけを提供するにすぎないが、クックパッドのサービスは来店前のお料理レシピの投稿・検索サイトを運営するクックパッドは、小売業向けに提供してきた「特売情報」サービスを2015年3月より機能拡大するのを機に有料化した。クックパッドが「特売情報」サービスを開始したのは13年2月。それか客に発信して来店を誘導するものである。同社買物情報事業部の沖本裕一郎部長によれば、「ある店舗での実績例だが、サービス登録ユーザーの利用状況を解析したところ、非利用者と比べて、来店頻度で15%、購入金額で21%も高くなった」という。レシピとひも付くため、特売商品と合わせてメニューに関連する商品も同時に買われ、購入金額がアップすることが分かったという。ユーザーはあらかじめ店を登録しておくことで、それらの店の特売商品だけでなく関連するレシピを見ることができる他、逆にレシピや自分の買物リストから登録してある店の特売商品を見ることもできる。特に、若い世代ほど料理レパートリーを広げたいという人は多く、レシピに敏感に反応する。料理サイトへのアクセスにもスマホを使う人が主流になっている。クックパッドの「特売情報」サービス利用層も20~40代女性が中心である。一方、これまでの販促策で最も活用されてきた新聞折り込みチラシが、新聞購読率の著しい低下から届かなくなっているのも20~40代女性層。折り込みチラシに代わる情報源として「特売情報」が利用されている。ら約2年の間に、参加小売店舗数7500店舗以上、登録ユーザー数300万人以上となった。特売情報は、本部、店舗双方からパソコン、スマートフォン(スマホ)を通じて投稿することもできるのが特徴。インプロやタイムセールをリアル20153

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です